私たちが「整菌スキンケア」を
提唱して20年あまり
わたしたちのカラダは自然界のなかで、目に見えない無数の微生物と
ふれあいながらそれを守り、より良い生息環境を追い求め、
次世代にバトンをつないでいます。
近年のめざましい分子医学生物学・生命科学の発展で、
私たちのからだに常在する微生物(常在細菌・マイクロビオータ)と
健康との関係も、詳細なる研究が展開され、多くのことが解ってきました。
からだのはじまりは父と母からの遺伝子が合体ししできた受精卵の
細胞分裂とすると、誕生までの期間に細胞数は60兆個にまで増え、
この世の空気で呼吸を開始する瞬間から外界からの微生物の体表面への
定着アタックをうける毎日がつづきます。
体表の皮膚と口・口腔・食道・胃腸・大腸・肛門の内側をなす腸内環境には、
部位特徴的な常在細菌叢
マイクロフローラが共存し、
その数は、1000兆個以上とも
言われます。
皮膚には、1平方cmあたり数百から数万個の細菌が観測されます。
多くの微生物のフローラはその環境で栄養分をもらい、代謝分泌して生き続け、
ホストのヒトの細胞や臓器にとって役立つ菌は善玉菌、役に立たずむしろ害をなす、
障害性の菌は悪玉菌に分類することができます。
善玉菌が優勢になる環境を整えるのが整菌ケアであります。
善玉悪玉菌の異常バランスをきたしたとき、私たちの腸内環境は、
おなかの調子が悪くなり、体調不調の原因となります。
皮膚においての異常肌にアトピー部位にはアウレウス菌が優勢となる特徴が
圧倒的事例として報告されています。
皮膚常在菌の異常バランス状態である異常環境をととのえるのが整菌ケアなのです。
皮膚の健康と美は、内からの栄養分と善玉菌との共生コントロールがカギを握っています。