整菌ニュース
整菌スキンケアについて紹介された新聞・雑誌・ニュースをご紹介いたします。
1皮膚のしくみ・はたらきと皮膚常在細菌2001年9月25日 徳島新聞記事より
環境や衣食住の変化などによる「小児アトピー性皮膚炎」の急増が指摘されている。アトピー性皮膚炎の代表的な症状は、ドライスキン、つまり乾燥性の皮膚だ。
皮膚の表面には角質層があり、表皮、真皮と続いている。さらに角質層の表面の皮脂膜には、常在細菌といわれる細菌の集まりがあり、 外部からの物質や細菌の侵入や、水分の蒸発を防いでいる。
しかし角質層の水分、皮脂量などが不足してくると乾燥皮膚になり、保湿能力とバリア機能が低下する。例えば正常な皮膚ならダニなどのアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を跳ね返すが、 傷んでくるとアレルゲンが容易に入ってくる。
一方、体の内部には腸内細菌がいて、ホルモンや自律神経の異常、ストレスなどの内的要因に対処している。こうした細菌の集まりをフローラというが、皮膚フローラと腸内フローラが緊密に連携を取りながら刺激に対して防御している。皮膚フローラには、紫外線による肌の老化を防ぐ働きもある。
皮膚には有用な善玉菌(皮膚常在細菌)の代表にエピデルミディス菌、アクネス菌がある。健康な人の顔にはエピデルミディス菌で一平方センチ当たり五千、アクネス菌は五十万。 しかし、両者が少なくなってくると皮膚に炎症が起きてくる。例えば皮膚の炎症部位には悪玉菌の黄色ブドウ球菌(アウレウス菌)が増殖する。アウレウス菌は、アトピー部位の常在菌の代表で、皮膚細胞に炎症を起こす刺激性物質を生産し続けている。反対に善玉菌のエピデルミディス菌は、皮膚細胞の成長を促す物質や、炎症を抑える酵素を生産している。